コラム

「トラネキサム酸」ってなに?

2024.09.05

トラネキサム酸は、1965年に日本人によって開発された、アミノ酸の一種です。
2002年に医薬部外品の有効成分として承認され、厚生労働省が認める「有効成分リスト」に加えられました。有効成分としては比較的新しい成分です。
美白成分の中でも皮膚の奥の方にある、メラニン過剰生成のおおもとに働きかけるので、特に「シミ」に強いのが特徴です。
メラニン色素はメラノサイトという細胞で作られることは良く知られていますが、紫外線を浴びたダメージが蓄積されていったり、加齢やホルモンバランスの乱れなどの要因で、メラニンを作る命令が過剰に、しかも継続して出てしまう状態になることがあります。
その結果、たくさんのメラニン色素がずっと湧き出てしまう泉のようなポイントになってしまっているものが「シミ」です。
 
つまり、シミをなくすためには、今あるメラニンを無色化するだけでなく、メラニン生成の指令物質そのものを止めていく必要があります。
トラネキサム酸には、まさにその原因物質である「プラスミン」の働きを抑制する働きがあることがわかったため、美白有効成分として承認されることになりました。
出来てしまったシミはもちろんですが、シミの予防効果が高いと考えられるため、UVケアとともに2-30代からお手入れに取り入れるのもおすすめです。
 
アミノ酸のため刺激やトラブルの原因になることがほとんどなく、アレルギー肌への効果も研究が進んでいます。
使用感の気に入ったアイテムをみつけて、お顔だけでなく手や腕、首、背中などのデイリーケアに取り入れてはいかがでしょうか