コラム

和食の宝、ぬか漬けの<酪酸菌>

2024.09.26

お腹の中にある菌
お腹の中の菌には善玉菌と悪玉菌、日和見菌と呼ばれるグループが有ることは良くしられていますが、有名な菌とあまり有名でない菌があります。
有名な菌には、乳酸菌ビフィズス菌大腸菌などがいますよね。 その中で今、知名度急上昇中なのが、「酪酸菌(らくさんきん)」です。
 
酪酸菌(らくさんきん)
食物繊維を食べて「酪酸」という栄養に変えてくれるのが名前の由来です。
この「酪酸」が免疫暴走を食い止めるのにとても重要と言うことが分かり、酪酸を作ってくれる酪酸菌は「最強の若返り菌」「免疫の味方」などというニックネームをつけられるほどになりました。
しかも、脂肪の燃焼を助けて、ダイエットも助けてくれるというのですから、注目されるのもうなずけますよね。

NHKの「ためしてガッテン」や日本テレビの「世界一受けたい授業」で取り上げられたのも知名度アップに一役買いました。
大御所の乳酸菌に迫る、善玉菌業界のスターになりつつあります。
 
ところがこの酪酸菌、なんと普段の食事ではほとんど摂ることができません。
毎日の食物繊維摂取量を増やして、地道にお腹の中で育んでいくしか増やす道はありません。。。
 
そんな状況下で、ほぼ唯一といっていい、生きた酪酸菌を取り入れられる食品がなんと「ぬか漬け」だったのです。
しかも、ぬか漬けには大御所乳酸菌と食物繊維も豊富です。まさに日本が誇るスーパーフード!
 
様々な漬物が少しづつ影を薄くしていく中で、ぬか漬けがしっかり生き残ってきたのも、体調への好影響を感じる人が多かったせいかも知れませんね!
毎日ぬか漬けを食べて、酪酸菌を住み着かせたいところではありますが、塩分はやはり気になるところです。
買ってきたものではなく、自分でつけた方が安心感が高そうです。
あとは、和食以外にはなかなか食事に合わないのもつらいところですが、何とか続けていきましょう!
 
最近では、ぬか漬け由来の、胃酸に強い「芽胞性酪酸菌」だけを習慣的にとる方法も編み出されているようです。
 
伝統的な和食の健康効果を大切にしながら、そういった新しい方法も組み合わせると無理なく酪酸菌に住み着いてもらえるお腹に出来そうです。