コラム

フルーツを超えたクランベリーの働き

2024.07.18

アメリカを代表するフルーツの一つ、クランベリー。

和名では「ツルコケモモ」と呼ばれますが、クランベリーには4品種あります。

ツルコケモモ・ヒメツルコケモモ・オオミツルコケモモ・アクシバの4つで、見た目や味はどれも似たような感じです。

 

北米大陸に自生していたようで、ネイティブアメリカンの重要なビタミン源だったようです。

花の形が鶴(Crane)に似ているところからクランベリーと呼ばれるようになったとする説が有力です。

 

クランベリーがスーパーフードと呼ばれる理由


 

クランベリーがスーパーフードと呼ばれる理由は、豊富なビタミンCとポリフェノールといった抗酸化物質とともにキナ酸を含むことがあげられます。

沖縄の方にありそうな名前の「キナ酸」ですが、とても嬉しい栄養素です。

 

体に吸収されると「馬尿酸」と呼ばれる物質に変化します。

この物質には尿のpHを下げて、殺菌力を高めるという重要な働きがあります。

不足すると、尿によって殺菌される尿道周辺で菌が繁殖して、尿道炎などの炎症を起こしやすくなります。

クランベリージュースが感染菌が尿路に付着するのを70%防止するとの研究論文もあります。

 

キナ酸はコーヒーなどにも含まれていますが、
コーヒーを飲めない方やお子さんなどはクランベリージュースを飲むのがアメリカやカナダなどで民間療法になっています。

クランベリージュースには、ポリフェノールとして、カシスなどと同じプロアントシアニジンが豊富で、
総ポリフェノールも赤ワインと同程度含まれているため、ジュースとして朝飲むのにもお勧めです。