免疫力のカギ「酪酸菌(らくさんきん)」は、こうして増やす!
2025.02.13

新型コロナをはじめとする、あらゆる怖い感染症から身を守る、免疫力。
その免疫力を腸の中から底上げする「酪酸」という栄養を腸内で作ってくれる、酪酸菌が注目されています。
あなたの腸には、酪酸菌がたくさんいるでしょうか?
酪酸は免疫力を強化する
酪酸は、免疫の司令塔である細胞を増やして、免疫力を強化します。
健康でいるためには、免疫力が正常に働いてくれることがとても重要です。
酪酸菌が作る酪酸には、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を増やしていることが分かりました。
つまり、酪酸には、免疫系の異常によって起こる不調を防ぎ、重症化リスクを下げる働きがあるのです。
酪酸は「酪酸菌」に作ってもらうしかない!
免疫力を上げる酪酸菌を腸内で増やすのはとても難しい。。。
酪酸を沢山食べれば、酪酸菌を増やすことができそうなものですが、そこには問題があります。
じつは、酪酸、、、「食欲を削ぐニオイ」がきついのです。
蒸れた足などから発せられる悪臭の原因物質のひとつでもあります。
ハッキリいって、食べられません。もし、食べられたとしても、胃や腸でサッと吸収されてしまいます。
そのため、免疫へ作用する大腸まで届きません。ですので、意味がないのです。
そう考えると、食べるのではなく、大腸内で酪酸菌に酪酸を作ってもらうしかないのです。
酪酸菌の作る酪酸がインフルエンザ感染を予防し、症状を軽く済ませることを、スイスとオーストラリアの共同研究チームが明らかにしました。
インフルエンザウイルスへの防御を高め、感染したマウスの生存率を大幅に上げるほどの効果でした。
食べ物と食べ方
免疫を上げる酪酸菌を増やす食べ物と食べ方についてご紹介します。
1・酪酸菌そのものと乳酸菌、ビフィズス菌を同時に摂取
乳酸菌と酪酸菌を混合培養すると、酪酸菌の単独培養に比べて酪酸菌数は11.7倍にも増加することが分かっています。
2・発酵性食物繊維を摂ること
発酵性食物繊維とは、腸内細菌を増やす働きのある食物繊維のことを指します。
代表的なものに、イヌリン、オリゴ糖、ペクチン、アラビノキランがあげられます。
1ができる食品は、ほぼ「ぬか漬け」だけです。
2の代表格は、玉ねぎ、キウイ、大麦、オーツ麦などです。
どちらにしても、食品としてはポピュラーです。
けれども、毎日、毎日、必要十分な量を摂り続けるのは、なかなか難しそうです。
でも、命を守る免疫はとても大切です。サプリメントを活かすのは、こういうときかもしれませんよね。