コラム

【チコリとイヌリン】

2024.04.25

チコリ

チコリはアンディーブとも呼ばれる、ヨーロッパでは一般的なキク科の野菜です。
和名が「キクニガナ」といいます。
和名があらわすように、もともとはとても苦いのですが、日に当てずに育てることで、甘く柔らかく育ちます。

古代ローマ人は、薬として扱っていたというほど体にいい野菜の代表格です。

ブームがあったごぼう茶は、イヌリンという水溶性食物繊維が豊富です。
便通をよくしたり血糖値の上昇を抑えて若返ると人気を博していました。

実は、このチコリもこのイヌリンが豊富です。
ごぼうで約4%含まれるイヌリンが、チコリにはなんと15-20%も含まれているのですから驚きです。


チコリのイヌリン
 
このチコリのイヌリン、なんと100%腸内善玉菌の餌として活用されることが分かっています。
機能性表示食品などでよく使われる難消化性デキストリンでも約50%です。
この数字からも、腸内環境改善にとても役立ちそうなのが分かります。

さらにさらに、一緒に摂取したミネラル、特に亜鉛とカルシウムの吸収を良くするのです。
こんなすばらしい特典をチコリは持っています!

もし、お食事に取り入れるのなら、葉よりもずっとイヌリンが多い根っこを活かしたいですね。
例えば、ルートチコリ(根チコリ)を刻んで茶色くなるまで炒ります。
それをミルで挽けば、コーヒーのように淹れることができるのです。
ちょうど、ごぼう茶のような飲み方ですね。

ルートチコリを手に入れられる機会があったら、ぜひその健康効果をお試しくださいね!